中山ダート1200m・G3・カペラステークス・ラップ分析

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キールだじょ!!

JRA、ダート1200m唯一の重賞、中山ダート1200m・G3・カペラステークスのラップ分析をしていきたいと思います!

中山競馬場・ダート1200mを攻略しよう!
キールだじょ!! 今回は『コース攻略』として中山・ダート1200mを取り上げたいと思います。

中山ダート1200mのコース攻略は↑をご覧いただくとして、2008年から2016年まで、9年間の傾向を見ていきたいと思います。

まずは脚質別成績から。

中山ダート1200mはコース傾向としては逃げ先行が有利なんですが、この9年間のカペラSの脚質別の成績を眺めていると、逃げて勝った馬は2頭だけ。そして単勝回収率は574%ってどんだけ人気薄が逃げ粘ったの?!と思っちゃいますね。

そして先行した馬の分の悪さが目立つ結果になってますね。期待値的には「逃げ」>「後方」>「中団」>「先行」といった感じでしょうか。

逃げ・先行と中団・後方にこれだけの差があるということは、カペラS特有の流れがありそうな予感。

続いて3角と4角の位置取り別成績です。

この数字を眺める限り、普通のダート1200m・またはいつもの中山ダート1200mの流れとは違うものがありそうです。

ここからは2016年から2011年までの6年間のカペラSのラップ構成を確認していきます。

2016年・カペラS・良・勝ち時計=1:10.2

1着:ノボバカラ(逃げ切り) 2着:ニシケンモノノフ 3着:コーリンベリー

3番人気だったノボバカラが逃げ切っての勝利。テンーしまいは、33.3-36.9という超ハイペース。テン2ハロン目は芝レースでもなかなかお目にかかれない10.4秒。この芝レース並みのテンの急流が、カペラSの特徴なのかもしれません。

2015年・カペラS・重・勝ち時計=1:09.7

1着:キクノストーム 2着:カジキ 3着:マルカフリート

これまたものすごいラップですね!テン2ハロン目なんて10.0秒ですよ!レースラップは、32.5-37.2と2016年よりもっと極端な超絶ハイペース。勝ち馬キクノストームの道中位置取りは、14-14とダートでは考えられないほど後ろから追い込んでの勝利でした。

2着馬カジキは道中4-4という位置取りですが、3着馬は16-15と勝ち馬よりも後ろから突っ込んできたという形になっています。これだけテンが早くなれば当然前の馬はつぶれるでしょ!

2014年・カペラS・良・勝ち時計=1:09.5

1着:ダノンレジェンド(逃げ切り) 2着:サトノタイガー 3着:メイショウノーベル

出てまいりました!もう1頭の逃げ馬:ダノンレジェンド!このダノンレジェンド(12番人気、単勝46.8倍)が逃げ馬の回収率を上げている原因ですね。

ここでもテン2ハロン目は10.4秒と小倉の芝1200mのラップのよう。レースラップは33.3-36.2と超ハイペース。2着馬の道中位置取りは12-13、3着馬は7-6とダノンレジェンド以外の前目の馬は総崩れの展開でした。

2013年・カペラS・良・勝ち時計=1:10.7

1着:ノーザンリバー 2着:スノードラゴン 3着:シルクフォーチュン

やっとダートのレースらしいというか、当たり前のラップになってます。それでもテン3ハロンが34.3秒と落ち着いている分、レースの上りは36.4秒。なかなかゆるみのないラップ構成でした。

2012年・カペラS・良・勝ち時計=1:10.8

1着:シルクフォーチュン 2着:エーシンウェズン 3着:シセイオウジ

この年は時計そのものは翌年2013年とほぼ同じですが、ラップ構成がより前の馬に厳しいものになっています。テン2ハロン目は10.6秒、レースラップは34.2-36.6のハイペース。

そのためか、1~3着はすべて3角で10番手以降からの競馬。完全な前崩れになりました。

2011年・カペラS・稍重・勝ち時計=1:09.1

1着:ケイアイガーベラ 2着:ティアップワイルド 3着:タイセイレジェンド

ここでも芝レース並みの、テン2ハロン目10.5秒です。レースラップも33.7-35.4とハイペース。ここまでラップ的にはダートなのか芝なのかわからない感じが続いてきました。

共通しているのは「やたらと速いテンのラップ」=超ハイペース。ここで前に行った馬がどれだけ粘れるか、逃げ馬がいたとしたらどれだけ楽に逃げられるか(時計的な意味ではなく展開的に逃げられるか)どうか判断が難しいところですね。

少なくとも9戦して、うまいこと逃げられたのは2回。「2回だけ」と考えるか「2回も」と考えるか悩みどころです。少なくともよほど強くないと先行して残すのは難しい。展開利があれば逃げ切ることもできなくはない。ただ、後ろから行く馬も取捨は難しそうです。

昨年こそ、3番人気ー2番人気ー1番人気と人気サイドの決着でしたが、あとは中穴~大穴な感じの決着で二けた人気の馬もけっこう突っ込んできてます。あまりにも極端な前崩れなので、漁夫の利をひろえた人気薄の馬が馬券に絡んでいるみたいです。

 

キールの仮説なんですけれど、カペラSは今まで見てきたとおり「超ハイペース」&「前崩れの展開」なので、とにかく「経済コース」を通ることが大事なのではないかと思うのです。

逃げて勝ち切った、2016年のノボバカラ、2014年のダノンレジェンドはともに「1枠1番」。通常ならば不利の多い1枠1番ですが、とにかく前に出てハナを取り切ることができれば、この経済コースというポジションが有利に働くことになるのかもしれません。

さて今年はどうなりますやら。2017年はキールが応援しているサイタスリーレッドが出走します。この子の走りにも注目していきたいと思ってます!

こんな感じで狙ってみよー!!

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