東京競馬場・ダート1600mを攻略しよう!

キールだじょ!!

東京競馬場・ダート1600mのコース攻略をしていきます!

 <東京競馬場・ダート1600mの傾向と対策>

※以下のデータは、2012.1.1~2017.5.12の期間中「良馬場のみ」のデータとなります。

東京ダート1600mは、2コーナーのポケット地点からの芝スタート。ダート・グレード競走の頂点の一つ、G1・フェブラリーSの舞台です。

スタート地点からは緩やかな下り坂。そこから3角まではバックストレッチの約640m(テン3ハロンちょっと)という長い距離を走ります。ここで先行勢が多数にひしめいてペースが流れるか、逆に抑えていってペースが落ち着くかでレースの展開がかなり違ってくる感じ。

通常はテンの2ハロン目は当然速くなりますが、3F~5Fの3角から4角半ばまでの区間は各馬抑え気味になります。特にテンの3ハロン目、3角突入直前にはコブがあって上り下りをしますので、ここで通常はラップが緩むことになります。

4角半ばから残り3ハロンとなり、ゴール前直線の502mに突入するところでは加速ラップになっていき、お終いの1ハロンで粘り合うというパターンが多いことが上のラップ表と下のグラフで見て取れると思います。

特に勝負どころの6F、7F目は登坂にもかかわらず、勝負どころということでここでラップをぐっとあげて末脚勝負になりますので、前に行った馬も後ろから行く馬も、どちらもここで速い脚を使わないといけません。

この特徴的な「W」を描くグラフは、どちらかというと芝のレースに多く出てくる形なので、東京ダート1600mは、上記のように「最後の伸び脚」を先行馬も差し馬も競うことになるので、ダートでありながら芝のレースの要素もはいっていると言えます。

では、中団・後方から進める馬が有利なのか?データを確認していきます。

※以下のデータはすべて、2008.6.1~2018.5.27の期間中、「単勝オッズ20倍以下」の馬のデータとなります。

1.脚質別成績

芝のレースっぽいのかと思いきや、やはりダートはダート。逃げ・先行馬が有利であることは不動でした。しかし、「中団」に分類されている馬も勝率は逃げ・先行馬の半分しかありませんが、連対率・複勝率は遜色のない数字。「後方」から行く馬すら、複勝率は25.8%もあります。

2.脚質別1着数・3着内数成績

ここで脚質別の1着数と3着内数のシェアを見てみると、「先行馬」がダントツではありますが、「中団」の馬もそれなりに高い比率を占めていることがわかります。

逃げ・先行馬がとっても有利な京都ダート1200mと比べるとわかる通り、東京ダート1600mはより先行・中団の馬が来やすい構造になっていると言えます。

3.3角位置取り別成績

4.4角位置取り別成績

上記の3角位置取り別成績および4角位置取り別成績を見てみると、ダートらしく3~4角で1~3番手以内に来た馬の勝率も回収率も高くなりますが、それ以上に特徴的なのは、「10番手以内の馬は数字的には徐々に下がるとは言え、勝率は15%を超える」ということです。

前が有利な京都ダート1200mと比べて異なるのは、「前が京都ダート1200mほどは有利ではない」ことと、「後ろの馬が不利になっていく傾向の出方が緩やかである」という2点があげられます。その分、展開次第では中団から後ろに構える馬にもチャンスがより多くある、ということなのでしょう。

5.枠番別成績

6.馬番別成績

枠番・馬番別成績はどのコースでも、「その枠番・馬番にはいった馬の能力を考慮に入れていない」ので、「この馬番が有利!」とは単純に言えないのですが、1枠1番はさすがに成績が悪そうです。ダート特有の「砂を被る」不利を受ける機会が最も多そうな1番ですから、これは傾向として仕方ないところです。

あとは6枠と12番あたりが何かしら不利があるのかも知れませんが、この総数では傾向と言っていいとは思えないところです。他馬の出方を見ながら競馬をしやすい外目の枠・馬番ならば、すこし余裕が出るといったところでしょうか。

特にスタート地点では下り坂に加えて外目の枠が高くなるバンクがついていて有利なので、なおさら外目がポジションを選択できる有利さがあるように思います。

前目につけるにしろ、控えて中団から後ろで末脚勝負をするにしろ、「前がバテてタレたところを差す競馬ではなく、自分の脚で届かせる競馬」をしないことには勝利につながらないコースだといえると思います。

後ろからの馬にも大きなチャンスが見込める分、狙いが絞りづらいコースですね。後ろからの馬はちょっとしたことでも不利に響くことが多いことは間違いのないところですから。このレースで勝負するのはやめて、ここでハイペースで先行して差されて負けたけど着差は僅少で粘った馬を、他のコースで狙うほうが良いのかも知れません。

でも!フェブラリーSやユニコーンS、武蔵野Sあたりが重賞で組まれたら、買っちゃうだろうなー^^;

こんな感じでいってみよー!!

 

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