キールだじょ!!
「キールの予想スタイルその5」は、
レースを見て勝因・敗因分析をしよう!
です。
前回の「キールの予想スタイルその4 事前に勝負する馬をストックする!」でもチラッと出てきてましたが、キールはやたらとレースVTRをチェックしています。
リアルタイムに競馬が開催されているとき、自分が買った馬が出走するレースは当然ガン見してますが、そうでないレースはどちらかというとレースそのものよりも、芝だったら何がハナに立ったか、道中で動きがあったか、ゴール前の直線は内が伸びたか外差しが決まったかなど、自分の勝負レースに役立ちそうなところだけを集中して見ているので、一頭に絞って見ているわけではありません。
そこで、「次走以降に好走しそうな馬」を見つけ事前チェック馬にするためには、もう一度レースで勝因・敗因を確認するためにレースVTRチェックが必要になってきます。もちろん土日に馬券を買った自分の勝負レースも見返します。
キール的には、しっかり実際のレース振りをじっくり確認していくことによって、字面や数字だけではわからない情報をゲットしよう!っていう感じです。
レースを見ることによって何が分かるのか?というと、キールはレースを見返すことによって「その馬の勝因・敗因が分かる」(ことがある)と思っています。
レースVTRをしつこく見ていくと、「この馬強いなぁ」と思うレースと、この馬の「勝因」がわからないなぁと思うことがそれぞれあります。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」(松浦静山)と言いますが、なんでこの馬勝ったんだろ?と思うことが、自分が買ったレースでもあります^^;
たとえばこんなレース。
2017年7月16日(日)中京12R・芝1200mフィリピントロフィー。
このレースの前に実施された中京11R名鉄杯でマスクゾロの単複を買ったのですが(なぜだかダート1800mとか買ってました)、まさかの競走除外で払い戻しがありました。キールの中ではマスクゾロで勝負!だったんですが肩すかしをくらってしまったので、ただの勢いで「事前チェック馬」で中京12Rフィリピントロフィーに出走していた1番リッパーザウィンの単複を払い戻し分で衝動買いしてしまいました。
正直、いけないなとは思いつつ、勝つか負けるかわからんリッパーザウィンに大切なお金を投じてしまったのですが、それが勝っちゃったんですね。外出中に買っていたのでネットラジオで中継を聞いていたら、ゴールするまでこのリッパーザウィンくん、一度も名前が呼ばれなかったんです。
なんで勝ったんだろ?と思って帰宅後VTRを見てみました。
1枠1番で好スタート、3角までは内目の4番手を進み3角~4角で外にいた2頭にかわされ直線に向くころには6番手あたり。外からどんどん伸びていく馬を見て、騎手が追うもジリジリと・・・。内から2頭目を追っていたんですが「差せる!」という手ごたえもないままハロン棒をすぎてゴールまであと100mというところで、土が飛ぶ荒れたインからギリギリ首差で1着。勝ち時計は1:08.3、レースラップは34.0-34.3とミドルペース。単勝1,690円、複勝440円でした。舌を括り、地方競馬のトップクラスのヤネで臨んだ一戦でしたが、良く差し切ったなぁと、なんであんなに走れたんだろうと、いまだに勝因がつかめません。キールがわからないだけで他の人は分かってるのかも知れませんが^^;
勝因についてレースを見直すと、
1.「強いから勝った」馬
2.「展開が向いたから勝った」馬
3.「なぜ勝てたのかわからない」馬
のだいたい3種類くらいに分けられると思います。2番目の「展開が向いたから勝った」馬というのは、キールのねらい的には、「短距離で超がつきそうなハイペースになり、逃げ先行馬が脱落&タレたので台頭した差し・追い込み馬」がそれに当たります。どれだけ逃げ・先行馬が楽にまたはキツイ流れを走ったのか、時計の裏付けと前で競り合う様子を確認しています。
次に「敗因」です。これは、「不思議の負けなし」ということで、この馬は強い!とかこの馬が勝つ!と思った馬でも、何かしらあったはずと勝因よりは気合いを入れてレースVTRをガン見するようにしています。
わかりやすいところでいうと、この記事でもご紹介した、7番ペイシャリアスの直線での前詰まり(というか前の馬をさばくのが大変で進路変更をせざるを得なかった)と、9番ヴァイザーの4角での不利です。
レースVTRをチェックできる環境の方は、7番ペイシャリアスの直線と9番ヴァイザーの3角~4角をそれぞれガン見してみてください。
次走以降の成績がどうなるかにもよりますが、次走以降にこの2頭がもっとスムースな位置取りとレース運びができそうなレースに出走してきたら馬券を買うつもりのキールです。
着順が悪くても、馬場が不利だったり枠が不利だったり、レース途中で不利を受けたりと時計と着順だけではわからない、レースで起こったことが分かるのがレースVTRを見返すメリットだと思います。併せてJRAのホームページにアップされている「全周パトロールビデオ」も見てみると、レースを見る角度が変わってより「立体的なレースの様子」が理解できると思います。
連勝馬を見つけるなら4角~直線の行きっぷりを凝視せよ!
レースVTRでの有利・不利のチェックもさることながら、生で見ることもけっこう重要です。リアルタイムで見るなら別に競馬場・WINSでなくても大丈夫だと思います。
キールのとっても少ない経験から見つけた「連勝馬」を1頭だけご紹介します。それは現在オープンクラスの牡4歳・サイタスリーレッドです。
先日の盛岡競馬場・ダート交流重賞のクラスターカップ(ダート1200m)で惜しくも3着でしたが、初左回り・初重賞・初地方競馬場の不利を克服しての3着は立派だと思います。キールはもちろん単複を買いました。
この馬を初めてみたのは、20170312阪神7R・ダート1200m・4歳上500万下でした。
スタートはそんなに良くなかったのですが、二の脚を使って3角までに2番手まで楽に進出。4角から直線に向いて抜け出すときは「持ったまま」。並ばれかけてムチがはいりますが、余裕を持った勝ち方だと思いました。
そしてサイタスリーレッドはその後も、1000万下、1600万下とダート1200mを連勝。ここまでは全部阪神ダート1200mでの勝利でした。
そして、サイタスリーレッドの真価が問われると思ったのは、中2週のローテーションで迎えた20170514京都・ダート1400mOP栗東ステークス。距離が伸びて競馬場も変わって、「ここで勝てればダート重賞短距離路線で活躍できる!」と祈るような気持ちで馬券を買いました。
それまで芝の500万下をウロウロしていたレッドくんが、破竹の4連勝!最初の1戦は買う気もなくレースを見ていただけだったのですが、そのあとの4戦はもちろん買いましたとも!ただし、こういう連勝はダートが多いみたいです。芝だと馬場状態のマギレが多すぎて連勝するのは難しいとどこかで読んだ記憶があります。もちろん伝説の逃げ馬・カブラヤオーは例外中の例外^^
キールも「レースVTRを見る」ことで馬券(=結果)につなげるのはまだまだこれからなのですが、見ないよりは見た方がより「勝因・敗因」についてわかることが増えるのは間違いありません。もしJRA-VANなどレースVTRを見る環境があるのなら、ぜひお試しください。即効性はないけれど「あのときこんなシーンがあった」という記憶は、次走以降のレースを予想するのに役立つと思います。「人の行く裏に山あり花の山 いずれを行くも散らぬ間に行け」何事も旬の時がありますから、見つけたチャンスをものにしたいですね。
最後に、レースVTRを見て勝因・敗因を分析する方法はこの本を参考にしました。競馬で妻子を養う男の走馬眼 (ベスト新書)
ご参考までに^^
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