オススメ本 『アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方』

Katrina_S / Pixabay

きーるだじょ!!たまには本の話も良いかと思って、きーるの「オススメ本」をご紹介します!

『アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方』マイケル・アブラショフ・知的生きかた文庫(三笠書房)、2018年4月15日第15刷

「海軍でいちばんダメだった『軍艦ベンフォルド』を変えたやり方」というキャッチフレーズがついた帯に惹かれて書店で手に取ったこの本。

きーるは仕事で研修のデザイン構成と実施を担っています。きーるの職場・業界では「人材開発」というキーワードが流行っておりまして(いや流行らせたいと思ってまして)、「研修転移:Transfer of Training)」についての専門書籍を読み漁っておりまして、ちょっと疲れてたんですね。

本屋さんにウィンドウショッピングにいくのはきーるの趣味でして、新しい本や気になる本をパラパラ立ち読みするのが、ものすごく気晴らしになります。

ただ専門書をずっと読むのはしんどくて(専門書に限らず一冊だけをずっと読むのもしんどくて)、たいてい3~4冊は並行して読んでいます。その日も「もっと集中して読まなくてすむ本ないかなー」と思いながらフラフラしていると、飛び込んできたのが上記の帯に書いてあるキャッチフレーズだったんです。

アメリカ海軍に限らず、アメリカ(U.S.A.)の軍隊には奨学制度がありまして、アメリカは日本に比べたらだんとつな階級社会(自由と平等の国アメリカにもやはり『階級』はあるんです。ヨーロッパと同じく)なので、お金のない青年は軍務につきながら、または軍務を終えてから大学教育を受けて学位を取る、というのはあんがい当たり前なルートになっています。

だから、この本の冒頭に「ベンフォルドもじつにひどい定着率ーたったの28パーセントーだった。10年もたずに四人のうち三人は辞めてしまう計算だ」という記述があったのに、めちゃくちゃ驚きました。

新任艦長として赴任した著者、マイケル・アブラショフさんは、艦から降りて海軍そのものをやめてしまった人たちに聞いてまわったところ、その理由は以下のとおりだったそうです。

1.「上司から大切に扱ってもらえないこと」

2.「積極的な行動を抑え込まれること」

3.「意見に耳を貸してもらえないこと」

4.「責任範囲を拡大してもらえないこと」

そして、マイケルさんが当初、やめる原因のトップだろうと考えていた「給料が安いから」という理由は、5番目だったそうです。

きーるの職場・業界も大変定着率が悪いです。そして給料も安い。でも「人はパンのみに生きるにあらず」と思っているきーるはコツコツ働いているわけなんですが、ちょうどやりたい研修にぴったり使えるなぁと思いました。

「人間は心からやりたいと願うことしかできない」

人生は短く芸術は長し。一生は過ぎてしまえば、夢のまた夢になるかも知れません。アンパンマンの歌じゃありませんが「何のために生まれて、何をして喜ぶ?わからないまま終わる。そんなのはいやだ!」って私も思います。

人材は企業・グループ・集団の最大の資源。お金や物だけあっても、人がいなければ何事も動きません。そしてその人材が「心からやりたいと願っていること」が、仕事の中で実現されないことほど不幸なことはない、とも思うのです。

この本は、それを実現するための研修と、その成果を実践現場で活用するためのヒントをたくさんくれました。それだけでなく、人と人が協力して何事かを成し遂げていくことの重要さと、その方法についてたくさんの示唆をくれました。

小難しい本、高い本はたくさんあるけれど、「誰かの体験に基づく事実が書かれている本」がもっとも価値が高いと思っています。だからアダム・スミスが好きだったり、モンテーニュが好きだったりするんですが。

もし、あなたが職場やグループの中で行き詰まっていて、何かを変えていきたいと「心から願っている」なら、この薄い、小一時間で読めてしまう文庫には様々なヒントがちりばめられていると思います。

マイケルさんが指揮を執り始めて七か月後、ミサイル駆逐艦ベンフォルドは、太平洋艦隊で最も機動性の高い艦に与えられる名誉ある賞を獲得しました。仕事でもプライベートでも、ゲームでもあやかりたいものです。オススメです。

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放置少女 号令天下!Kirの「戦力0からの放置少女」日記

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